製造工程

製造工程

材料となるパイプは、素管メーカーから押出素管を購入するものと、素条を購入した後、当社内で高周波誘導加熱にて溶接し、電縫管として作製するものがあります。
また、電縫管はその後、抽伸して所定の寸法に仕上げるものと、そのままの寸法で素管製品として出荷されるものがあります。

抽伸とは、パイプをダイスに通し引き伸ばし、より長く細いパイプにする工程です。
下図は、プラグを芯金に固定しだ引抜き方法を図示したものです。
抽伸方法にはこの他、プラグを用いない「空引き」やプラグ径をダイス径より大きくしてプラグが抜けないようにした「フローティングプラグ」方式などがあります。

加工すると加工硬化により材料が硬くなるので、焼鈍→酸洗→抽伸を所定の寸法まで繰り返します。
細径管の場合、10回以上の抽伸加工を施して、製品に仕上げていきます。

所定の内外径・肉厚に仕上げたら、曲りを矯正し長さを切り揃えます。
寸法検査、外観検査、機械特性の測定を経て合格判断されたものが秤量・梱包され出荷となります。