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電縫管(溶接管)とは
銅合金など非鉄金属の電縫管(溶接管)は、鋼板を管状に丸め、その継目を溶接して製造されます。
薄肉パイプの製造に最適なだけでなく、表面性状がよく、押出パイプに必ず発生してしまう、「偏肉」が皆無になるパイプの製造が可能です。
その反面、溶接部分があるために、強度を懸念されることもありますが、押出管との比較試験の検証結果では、脆弱性の心配がないというデータが得られています。
溶接電縫素管を使用した高品質・高精度のパイプを是非ご使用下さい。
電縫管とシームレス管(押出管)の違い
銅及び銅合金管には、大別してシームレスパイプと溶接管の2種類があります。
それぞれ製造方法の違いから、パイプ径、肉厚、強度、素材、表面性状など用途に応じて使い分ける必要があります。
シームレスパイプ(銅及び銅合金継目無管)とは、その名のとおり、パイプの長手方向に溶接や鍛接による継目(シーム)のないパイプです。
溶接部がないため、パイプの全ての部分において同一の剛性が得られます。また、一般的に外径にくらべて肉厚が厚いパイプ製造が比較的容易な反面、製造方法上、高い寸法精度が得られ難く、パイプの表面性状もあまり良くありません。そのため、必要に応じて冷間伸管などを行い、寸法精度や表面性状、強度を高めなければなりません。
電縫管の製造工程
銅合金の素条(フープ)を多段ロールでフォーミングし高周波誘導加熱により電縫したパイプです。
圧延で得られた肉厚一定のフープより製造している為、押出パイプに必ず存在する「偏肉」が皆無になるパイプが製造できます。
またTIG溶接と異なり高周波による電縫は溶融部分を出来るだけスクイズアウトしビードカットする事により欠陥が出やすい部分を皆無にしております。
電縫素管を使用した高品質・高精度のパイプを是非ご使用下さい。
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